[31] ちょっと寂しいけど 投稿者:nelson@がっこう 投稿日:2001/12/14(Fri) 13:43:31
 もうそろそろかなぁって、書き込みはしなかったけれど、毎日見には来ていました。さすがに12月になると忙しくなって、「ハル」のことも意識の中から遠くなり始めています。日帰り強行軍で行った所為でしょうが、あの日の雨と、長崎の地の空気感、ラスト15分で退場した悔しさ?は、忘れられそうにありません。明日の土曜日から、北九州のスミックスホールである芝居に、うちの部員が客演でお世話になるのですが、その稽古を見ていて、「あー、ここはオリザさんと松田さんが『月の岬』を作った場所なんだなぁ、あの上手奥に仏間があって、向こう側には縁側があって・・・」なんてことを思い出していました。「月の岬」は北九州で公開稽古があって、それを間近でずーっと見ていたものですから、なんか思い切り入りまくって、観劇後はしばらく信夫になってしまってました。「雲母坂」では、自分の気合い不足もあってか、ホームグラウンドで見た前作ほどの緊迫感は感じることができませんでしたが、これは私の不徳の致すところでしょう。では、また。

Re: ちょっと寂しいけど 投稿者:睦月 - 2001/12/16(Sun) 01:43:52
短い期間でしたが、ここを楽しみにしてくださってありがとうございました。また、こうした機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

お芝居はそのときその場で微妙に違うし、自分の気持ちや状態でもまた受け止め方が違うから、感じたことや衝撃度も、ある意味「ご縁」だなあ、と想います。

連日の中近東の戦禍の報道を見ると、ミサの「ドロドロとした魂は、どこにでん流れていきますけん」というセリフがあたまに蘇ります。自分の中にも、そういうものが「在る」のだろうか、という気持ちになったりもします。
Re: ちょっと寂しいけど 投稿者:froufrou - 2001/12/20(Thu) 21:21:28
以前ちょっと書かせていただいたのですが、明とミサの対比についてずっと考えていました。ひとつ思ったのは、人間の中にある、ドロドロとした何か、それに特に意識的だった人物、としてもこの二人があげられるのではということです。例えば明の、女性に対峙する時の様子、自分のもろいとこや弱いとこを隠そうとしない、それは、そういったものが相手の内面の、深奥にある何かに響き合うであろうことを知っていたからだったのかもしれない、と。この二人にもうひとつ共通する印象として、何が起こってもあまり驚かなかったように見えた、というのがあるのですが、いろいろなことに意識的であるがゆえにこれから起こることを、自分の、自分たちの運命をもどこかで予見していたのではないか、とも思えるのです。

ちょっと話それるんですが、映画「リリイ・シュシュのすべて」(岩井俊二監督)みてきました。これも何か雲母坂を想起させられるものがあるような・・と感じたのですがそれはたぶん人間が普遍的に持つ心の闇を描いたという点とそしてなによりも、作品そのものも長かったけど観終わってからいろいろ考え込んでしまう時間はさらに長い、ということ!
こちらの掲示板には、本当にお世話になりました。ありがとうございました(^^)



[32] ご参加有り難うございました 投稿者:睦月 投稿日:2001/12/21(Fri) 13:00:21
オフィスネットワーカーの方もいらっしゃると思うので、今の内に(^^;

皆様、「雲母坂」ねたばれ伝言板、ご参加有り難うございました。
各地の公演の模様も伺えて嬉しかったし、みなさんのコトバで自分が受け取ったものが、こういうことなのかな?と思うのも楽しかったです。

また、こういう機会がありましたら、いろいろとお話をしましょう(^^)

Re: ご参加有り難うございました 投稿者:nelson@じたく - 2001/12/22(Sat) 11:45:39
今日の北九州はつめたい雨が降っています。
長崎もきっと雨模様でしょう。
平田オリザさんと松田正隆さんの次作を期待しつつ
またまた、過去の作品の再演なども期待しつつ
はたまたテレビ放映なども、ダメもとで期待しつつ
みなさんとまたお会いしたいです。
管理人さま、すてきな場所をありがとうございました。
I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year

「ぐろうりあ!」
Re: ご参加有り難うございました 投稿者:うりまる - 2001/12/24(Mon) 13:15:52
あ、まだ開いてた(笑)

開設運営おつかれさまでした(^^)
1回しか拝見できませんでしたが、印象の強い舞台でした。
かつらさんを舞台で久々に見られたのがいちばん嬉しかったんですけど!(笑)

いずれ再演があれば、その折にもぜひご出演いただきたいです。そんでまたあれこれ考えてみたいですわ(^^)


補足:雑誌掲載について

・シアターガイド 2002年01月号 舞台写真が一葉掲載

・芸術新潮 2002年01月号
P112「日本の無惨を掻き出す」(小森収氏) 劇評と写真が一葉

・テアトロ 2002年01月号(通巻717号 )舞台写真が一葉掲載
P48「閉塞感と再生の希望−関西演劇のこの一年」(瀬戸 宏氏)
P74「孤独な人間たちを描いた三つの舞台」(水落 潔氏)に取り上げられています。

・國文学 2002年02月号(通巻679号)
特集「演劇・ダンス・映画―時代を疾走する」
P47「「リアル」であることの位相-サム・シェパードと松田正隆」(一ノ瀬和夫氏)に取り上げられています。

悲劇喜劇 2002年02月号(通巻55号)舞台写真が一葉掲載
p78-81「演劇時評」(大場健治氏・内山鶉氏)に取り上げられています。

シアターアーツ 2002年01月号(通巻16号)
征服されぬ山々―松田正隆『雲母坂』をめぐって(内田洋一氏)
『特集:演劇と笑い その過去・現在・未来 』の「演劇創造の立場から〜岩崎正裕氏+土田英生氏+松田正隆氏+太田耕人氏(司会)〜」の中で松田氏が「雲母坂」について触れています。

テアトロ 2002年08月号(通巻725号)
『特集:今日の犯罪と劇作家の立場』に松田正隆氏「故郷でおきた殺人未遂及び放火事件について」で「雲母坂」のエピソードやモチーフになった出来事について書かれています。

・『松田正隆戯曲集』
深夜叢書社、2002.9.20、本体1900円+税、ISBN4-88032-250-4
に「雲母坂」が収録されています。「扉にある舞台写真、いっぱつめに、かつらさんと鬼頭典子さんが写ってます。 」情報ありがとうございます>おくむらさん。

2002/10/29 記


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