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Q1からQ4は校医をしていた時の中学生の質問です。
Q1 なぜ虫歯になったら、痛いんですか。
A 歯の中には歯髄といって、神経や血管の通った組織があります。
つまり、歯は生きているのです。虫歯になると手や足の傷と同じように、
それがばい菌やばい菌の毒素で刺激されて痛むのです。
Q2 歯を磨いているのに、何で虫歯になるのですか。
(歯の磨き方のコツは?)
A 虫歯は歯がばい菌に感染しておこります。良く磨けているところは虫歯には
なりません。しかし良く磨けていないところや磨きにくいところは、歯垢という
ばい菌のかたまりが残っていて、良く磨けているつもりでも、そういうところは
虫歯になってしまいます。歯の溝の部分、歯と歯のすきま、歯と歯茎のさかい
めなどが汚れの残りやすい部分です。そういうところをていねいに磨きましょ
う。
Q3 虫歯を1年ほうっておくとどうなるのでしょう。
A 虫歯の進行の速度は人によって違いますが、中学生は歯ができて数年で、
石灰化が充分でなく、進行が早い上に歯髄も太いので、1年もほうっておくと
虫歯が歯髄まで達して、ひどく痛みだすでしょう。そうなると、治療も大変で、
何回も治療に通わなければならなくなるし、費用もかかるし、歯の寿命も短く
なります。虫歯は小さいうちに早く治して、治した部分はしっかり磨くようにしま
しょう。
Q4 虫歯になるとあごも弱くなるのですか。
A 人間のからだはどこも同じですが、良く使わないと充分発育しないし、またすぐ
衰えてきます。あごは14歳から20歳くらいまでが、よく成長する時期なので
す。その時期に虫歯だったり、柔らかいものばかり食べてあごを充分つかわ
ないと、あごの骨や筋肉がしっかり発育成長しません。噛むということは健康
にとって最も重要な運動能力の一つなのです。
皆さんも健康で長生きしたかったら、あごと歯を大切にしてください。