| 博多オープン決勝トーナメント |
17日は決勝トーナメント。出場選手は集合してから抽選です。32名枠なので9名が一回戦不戦勝となります。しかし、ベスト16までは賞金が同じという事になりますので、調子を上げていくのにどちらがラッキーかはよく分かりませんね。一回戦に関してはPはまったく間に合ってないので見ていません。見ていたところから少しずつ話します。
ベスト16の試合の中で、少し見れたのは、大竹−片岡 堀後−縄井 菅谷−藤野 永井−原口 桧垣−島田戦です。
大竹−片岡戦は終了後大竹プロがしきりに「クッションとかとにかく上手い」とどこで展開が変わるかわからない怖さがあったと大竹プロは言ってましたが、展開は変わらずで大竹プロ。堀後−縄井戦は「諦めはしないけどとにかくしっくりこなくてアカン」と言っていた縄井プロが何回かあったチャンスをものに出来ず割と難なく堀後プロの勝ち。菅谷−藤野戦は、割といってこい型の藤野プロのショットが決まらなくて菅谷プロの勝ち。ただ、わずかなきっかけがあれば、どうなったか分からない感じでした。というのも菅谷プロの丁寧すぎる試合運びは、イージーショットを難球に変えてしまい、難球がより難球を呼ぶ形だったからです。永井−原口戦は、「あのブレイクの時、タイムアウトだったんだよなぁ・・・まぁ、シュートに対する迷いが残ったまま戦ってしまったから」とちょいとしおらしくなった原口プロがこぼしてた通り、ワンサイドな試合となりました。残念。次回頑張ってね てつ。桧垣ー島田戦、桧垣プロが最後まで丁寧に隙を作らない試合運びをして、勝ち。
ベスト8戦、、ブラックビーナスの店の作りは、4ブロックに分かれていて、一ブロックあたり、5台から7台くらいづつテーブルがあり、前のページの写真の入り口に近いブロックのみを使用して行われました。
手前で、大竹−永井 望月−桧垣 戦が行われます。ここが見やすくて運営席にづかづかと入っていって見てました。
大竹−永井戦は、まったくミスのない永井プロがつっぱしります。恐らく6−3か7−3くらいまでスルスルっといったと思います。ここで、永井プロが一玉シュートミス。これがほとんどはじめてのシュートミスだったと思いますが、手玉短クッションからボール一個分あいていて、5番がサイドの少し奥くらいでまっすぐめ。入らない事ないけど6番はサイドしか通っておらず、少し引かなければいけません。しかも加減引き。ここで、大竹プロタイムアウト。気を引き締めてとりきります。ここから展開ががらっと変わり、永井プロにもミスが出始めます。ここからワンサイドの展開のまま、大竹プロが捲くります。うーんしぶとい。永井プロもタイムアウトをとりますが、時すでにちょっと遅かったかな、って感じです。とにかく前半の永井プロは、恐ろしいくらいうまかったです。
望月−桧垣戦は、スピーディにそして着実に取りきる望月プロと、一球一球しびれながらもショットしてとりきる桧垣プロの試合でした。望月プロも取り出しでポロっとミスしたりしますが、一玉入れたらそのセットは確実にものにするプレイで最後しびれた桧垣プロが追いつききれなかった感じでした。引き立ったのは望月プロのまるで、アメリカンプレイヤーのような気持ちの良い玉突きでした。
田中−竹中戦は、ミスは出るが抜けが少しやらしい田中プロにじっと辛抱している竹中プロといった展開。9−2か3くらいまであっという間だったと思います。ここから、竹中プロに少しずつ展開が寄ります。本人も気づき、決め手となるタイムアウト。ここから試合の流れをつかみ、しっかり追い上げムードを出します。いよいよ本流にのりかけたその瞬間の8番キューミスでゲームセット。もう少し追い上げを見たかったです。
堀後―菅谷戦はあまりよく見れませんでしたが、ここでも慎重に慎重に撞く菅谷プロに慎重がゆえのミスが多く出て割とワンサイドな形で終わりました。
RACE to 10
2002.3.17 BLACK VIENUS
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田 中 (雅) |
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田 中 (雅) |
望 月 |
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8 |
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大 竹 |
田 中 (雅) |
望 月 |
堀 後 |
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7 |
W |
W |
4 |
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永 井 |
大 竹 |
竹 中 |
田 中 (雅) |
望 月 |
桧 垣 |
菅 谷 |
堀 後 |
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7 |
W |
5 |
W |
W |
8 |
4 |
W |
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永 井 |
原 口 |
片 岡 |
大 竹 |
向 井 |
竹 中 |
田 中 (雅) |
田 中 (秀) |
望 月 |
大 坪 |
桧 垣 |
島 田 |
藤 野 |
菅 谷 |
堀 後 |
縄 井 |
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W |
4 |
5 |
W |
5 |
W |
W |
6 |
W |
4 |
W |
2 |
5 |
W |
W |
4 |
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永 井 敏 史 |
原 口 哲 |
片 岡 久 直 |
井 上 淳 介 |
大 竹 晋 |
向 井 照 和 |
及 川 |
竹 中 寛 |
木 村 英 斗 |
田 中 雅 明 |
田 中 秀 行 |
望 月 雅 文 |
大 坪 和 史 |
永 田 修 治 |
丹 羽 示 之 |
桧 垣 真 也 |
島 田 昌 幸 |
藤 野 則 之 |
菅 谷 慎 太 郎 |
鈴 木 清 司 |
木 下 卓 哉 |
堀 後 哲 生 |
縄 井 克 則 |
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0 |
0 |
W |
W |
7 |
0 |
W |
W |
0 |
6 |
W |
5 |
W |
0 |
W |
W |
0 |
W |
8 |
? |
W |
0 |
W |
W |
0 |
W |
8 |
9 |
W |
0 |
W |
準決勝
田中−大竹戦、まだ、100%の状態ではない田中プロ。そして、前日から撞き過ぎるくらい撞いている大竹プロ。集中力で大竹プロがいくかもしれない前予想。しかし、目立ったのは大竹プロのブレイク後の配置。これが、入ればほとんど攻めれない取り出しで、ノーインならば出来玉という展開。それでもこのスコアというのは、やはり、田中プロにミスが目立ったためです。流れを変えるためにタイムアウトをとったりと、出来ることはほとんどやり遂げたが結果が追いつかなかった大竹プロ。「しばらくいろんな人とゲームする回数を増やしてゲーム感を養って頑張る」と悔しさと疲れの混ざった状態で語った。
望月−堀後戦、イメージがいいのか、望月プロの一人相撲。堀後プロもミスらしいミスは殆どなかったのに、着実に点差がついたという内容。
決勝
田中−望月戦
前半ノーミスで田中プロが4−1とすれば、回ってきたワンチャンスでこれまたノーミスで4−4タイに追いつく望月プロといった内容。シュートミスなし、セーフティミスなし、テンポも良い二人だけに、8−8になるまで、まったくどちらが勝つか分からない状態。田中プロも決勝でコンディションがばっちりあっている。望月プロは今日一日を通してまったく崩れない。本当に出来すぎのファイナルです。
勝負は田中プロのセーフティに、ワンクッションで薄めに当ててセーフティをかえそうと思った望月プロが、薄すぎてもうワンクッション入った手玉が先だま(5番)にあたり、5番がコーナーインも、スクラッチ。
これを取りきった田中プロが何度目かもわからないマスワリで決着をつけました。
殆どその一玉の差でした。
いろんなうわさや、誹謗中傷があったりと、JPBAとJBCの間には色々な確執が残ってますが、試合の内容は特に決勝を見ていると、どっちが上とかそんなのは関係ない内容だったと思います。
2組織あるのは切磋琢磨していく上で良いと思うし、逆にトップランカー同士の交流戦をエキシビジョンマッチ形式でやるとか、交流していける事で相互成長していき、負けれない試合が出来ることで選手の実力も伸びるのだと思います。
JBCももともとJPBAに在籍していた人が多く、移籍の理由が組織のやり方であったり、純粋に賞金であったりする訳で、選手がプレイしやすい環境を求めて、その中で強くなろうとするのは当然ではないでしょうか?今JBCは世界を見て活動しています。これが、夢物語のようになって、縮小して選手のモチベーションが下がったら意味がないと思いますが、この一年を乗り越えたら大きな飛躍が望める気がします。与党、野党のような関係ではなく2大政党制のようなありかたを模索し、双方が歩み寄れば、状況はかなり改善されると思います。これはひいては一般の愛好者にとってもメリットがあるし、是非前進することを望みます。