2003九州レディースオープン

レポートとしてはもう大分昔の試合なので、詳細は間違っているかもしれません。。。。最初に言い訳・。・
九州レディースオープンが始まったころは、Pスタイルが会場だったのですが、北九州寄りの所に移ったりと規模感が大きくなってきた大会でしたが、今大会は当初のように会場もPスタイルに戻しての開催です。

それにしても割と大勢のエントリーがあり、強豪プロは全員エントリーしているといった状態です。これに九州アマチュアが腕試しするという形で、イベントの雰囲気は縮小された感じはあったものの、内容は文句無い試合となったと思います。

ベスト32からシングルトーナメントになるのですが、さすがに強豪は残ってます。ベスト16になると
枠の左側には 梶谷、山内両プロを筆頭に、浜西プロが有力か。
枠の右側には 曽根、高木両プロを筆頭に、杉原プロあたりの活躍にも期待したいところです。

逆に32で姿を消してしまったプロで言えば、西村、大谷、宗田、原田、夕川プロ辺りがばたばたと去っていってしまったのです。

ベスト16から準決勝の組み合わせまでを見てみると、上記有力プロの中で残っていたのはホームの山内プロのみ。
そのほかのセミファイナリスト3名を追いかけると、まずは梶谷プロをベスト16で破った並木プロが福家アマ(現プロ)を勢いそのままに破って駒を進めます。
杉原プロ、高木プロといった実力者をたんたんと破った久保田プロ。
そしてベスト32で夕川プロを破り、ベスト8では曽根プロまでもしとめた砥板プロがここに残ります。

砥板プロの対曽根戦は観戦してましたが、やることなすこと上手くいって大量リードをとった砥板プロがゲームボールを迎え、後できいたら「サイドスクラッチが見えた」というのを気にしてか、キューだしが全く届いてないショットとなりこれを沈めた曽根プロが俄然追い上げます。しかし、本調子とは思えないミスも出る曽根プロに対して、楽に取りきりにいけず、徐々に砥板プロもペースが乱されていきミスが目立つようになります。試合はとうとうフルセット。最後はちびりながらもなんとか入れつないで砥板プロがぎりぎり逃げ切った形でした。

さて、セミファイナルですが、まずはホームでの試合という事と先輩の意地にかけても負けられない山内プロと、新人らしい思い入りの良いショットで攻め立てる並木プロの一戦です。
結果から言えばフルセットで並木プロが勝ちあがります。ただ試合途中展開がぐっと変わった瞬間があったのです。それは、着実にポイントを重ねる山内プロに中盤追い上げをかける並木プロの勢いを感じたのか、フリーボールで9番コンビを攻めたのです。配置的には大きなトラブルもなく、とりきれる配置だったのを、敢えてそうしたというよりは、ちょっと慌ててポイントをとりにいった選択に見えたのです。しかもこれがシュートミスとなり、一方的な展開になりそうだった試合が突如もつれた試合となったのです。
お互い大きなミスは出ないものの、気づけばフルセット。最後は並木プロがハイボール(6か7くらい)のネキストをミスし、ここで俄然勝負に出て空クッションからサイドイン!そのままとり切って勝ち上がったのです。
試合後山内プロと話しても、やはりコンビにいったマスから展開も内容もがらっと変わったという印象だったようです。

がっくり公ちゃん
さて、もう一試合は、双方ブチブチという訳じゃないのですが、集中力が高まった砥板プロがここを抜け切ってファイナルへ進みます。
なんとも新鮮な組み合わせのファイナルは、並木プロがまるでジャパン9(ごっく)でも撞いているかのような攻めとシュートがずばり的中し、見ていても「この子はずす玉ないんじゃないのか?」と思うほどの序盤でした。
あっという間にポイントを重ねて、ここで油断したかミスが出始めます。しかし大量リードを奪われた砥板プロは玉捌きが慎重になりすぎて、自分のペースでは撞けなくなってしまってました。さっきまでは普通にとり切っていた配置も四苦八苦し、ハイボールで無理してミスという並木プロにしてみればおいしい展開になってしまったのです。
最後のセットまで砥板プロにはチャンスはあったのですが、開き直る事も絶対ミスしないという慎重さもどちらもどっちつかずという感じで並木プロが優勝しました。

ファイナルの様子
今回密かにすごいなぁ〜と思ったのは実は原田プロです。
京都のプロですが、試合も最後までしっかり見届けていたのです。玉突きへの情熱はまだまだ人一倍だなぁと改めて尊敬しました。確かに九州まで遠征に来て、早くに負ければチケット変更してさっさと帰りたいのでしょうが、いまだ人一倍研究熱心であるその姿勢には驚かされました。同世代のプロはいないし、そうなれば終わってすぐ帰りたい気持ちはより強いと思いませんか?いまだ現役の一線をはっている原田プロには、改めてビリヤード業界の牽引者として生涯現役を張っていただきたいと思います。

ベスト4の4人

女子プロ業界が盛んな競技はその業界自体も成長していると思います。テニスしかり、ゴルフしかり、マラソンなどの陸上競技もしかりです。どんどん威勢の良いプロが増えて、興行としても充分成立出来るようになればもっとメジャーなスポーツになるのだろうなと思います。アルビアンカップという女子の試合が一時興行として立ち上がったのですが、諸般の事情で無くなってしまいました。4〜5回は開催されていたと思うのですが、こうした方式が成立していたというのも一つの指針になると思います。JPBAが外部スポンサーと交渉し、こうした興行で認知促進をしていってくれるのを期待したいものです。
また来年のこのトーナメントで新しい女王が生まれるのを期待したいものです。


授与の風景 授与者はPスタイルのオーナーでもある山内和彦プロ。ファイナルではレフリーもしてました

最後まで残ったメンバーで記念写真

戻る