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自分、もう拝見できないのですが、よく考えたらあの犯罪について肝心なことはほとんど語られていないのでは、とぎくっとしました。あの計画は一体いつどこから始まったのか、ベルリンのでの出会い?もしくはもっと前?あの晩、返り血を浴びたレナードが帰ってきたのをローマインが見た瞬間から?老婦人を助けたのは検事の言う通り故意だったのか、ブロンドとの一件はどこまで本気だったのか(ほんの火遊びのつもりだったのがああいう形で露見してしまったので売り言葉に買い言葉で開き直っただけだったのかもしれない・・とかとか) なんか、ローマインが裁かれる法廷劇もみてみたいです。真相が知りたい。誰か書いて下さい。・・と、それはともかく(笑)
ラストの発砲シーン、イギリスの恋愛もののある映画のラストシーンを思い出したのですが、衆人監視の中であたりかまわず、というとこがその愛情の激しさそのものでもあるように感じたのも思い出しました。 二人のそれぞれの言動を思い起こすにつれ、あの神技のような犯罪計画、どちらか単独では実行することも案出することもできなかったのでは、とも思います。あの二人の結び付きがそうした力(負の、ですが)を生む性質のものだった、この作品の最大のトリックはそれだったのかもしれない、と思ったりしています。
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