師走に突入して間もない2日(日)総勢20名で南町田から錦糸町にある「本所防災会館」へ出向き、2時間の体験訓練を受講して来ました。この会館は12年前に設立され今夏100万人の受講者を記録したそうです。最初に東京に震度7の直下型地震が襲ったらどうなるかという3Dスクリーンの映像を体験しました。震度にあわせて椅子が揺れ、ガラス片が目前に降りかかってきます。思わず目をつぶり顔をそむけてしまいます。その迫力ある映像から、あの状態で果たして冷静にどこまで適切な対処ができるのだろうかと自問自答しました。
続いて、風速30m以上の暴風体験、完全武装の合羽装着で臨みましたが素肌の手の甲は寒さと痛さで閉口しました。
一番勉強になったのが煙をよけての迷路状の通路からの脱出訓練です。停電の中で避難誘導灯と非常口表示灯をすばやく見つけ腰をかがめたまま脱出しなければなりません。思わず腰が上がるとモニターでその人は遭難と認定されてしまいます。ここでも冷静な判断が求められます。表示が無くとも扉があると開けてしまいたくなる衝動の中で、冷静に非常口優先で避難路を進まなければなりません。残念ながら全員無事帰還とはいきませんでした。このような訓練は機会あるごとに体験する必要性を強く感じました。その他燃え盛る映像に向けての消火訓練(写真@A)や過去に記録された数々の震度や地震波形モードを再現した起震室での訓練では模擬の家具が棚から落下してきました。
今回の訓練は単に訓練としてこなすという事ではなく、真剣に取り組まないと命を守れないという雰囲気が必然的に出てくる有意義な体験でした。インストラクターの方も豊富な経験の上から本当に身になる貴重なお話をしてくれました。この訓練は全員が体験すべきですし、一度だけでは身につかないと思います。今後の継続を強く感じ入る一日でした。
最後に肝に銘じたのは 「これからより 今がその時 防災準備」・・・(・違ったかな)というインストラクターの言葉でした。
写真−1 写真−2
Photo by M.Yoshioka
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